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昨日は山田崇雄さんのギャラリートークセッションに行ってきました。
作品によせてのパネルの文章を掲示させて頂きます。

山田崇雄は1938年生まれ、早世した父の跡を継ぐべく54年に
大阪市立工芸高校に入学している。そのころはまだ「グラフィック・
デザイン」という言葉がめずらしく、「図案」「商業美術」という言葉
が一般的だった。当時工芸高校は、近大デザインの基礎となった
ドイツのバウハウスの指導方法が導入されていた数少ない学校
だった。ポスターカラーとからす口をはじめとする用具を使って描
いた時代である。今日の、モニターを見ながらマウスを動かす
グラフィックデザインの手法など思いもよらなかった。大阪の50年
代から60年代のグラフィック界は、まさに黄金時代であったと言
える。山田が所属した早川良雄デザイン事務所を筆頭に、各百貨
店には専属のデザイナーがいてデザインを競った。
山田は、いまやその時代を知る数少ない世代である。
山田は、グラフィック・デザインの基礎は「かたち」「色彩」「文字」
だという。
今回の作品も支持体にターボリンを用いてL・O・V・Eを表現した。
人類すべてが大切にするLOVEは、これまでもアメリカのポップ
アーティスト、ロバート・インディアナをはじめ多くの美術作品や
音楽によって表現されてきた。それらを意識しつつ生み出された
「山田崇雄のLOVE」とは?
まず、色彩を強調したデザインを主張するLOVE。踊る文字の
数々は、LOVEのイメージを私たちの眼に見えるかたちに置き
換えて訴えかけてくる。まさに、言語を用いない伝達手段である
グラフィック・デザインの古典的表現ではないだろうか。倍々に
増殖していくLOVEは、無限に広がる予感とともに、逆にフェイド
アウトしていくさびしさの姿も見せてくれる。ぼんやりとした表現
もLOVEのひとつ。さまざまな場面、不安定なLOVEからは、私
たちの望む安定したLOVEを探すことができるだろうか。そして
それを与えることができるだろうか。
山田崇雄は、グラフィック・デザインを通じてさまざまな提案を
続けてきた。そしてさらなる提案を語ってくれた「80歳になった
ときにニューヨークで個展を開く」有言実行の宣言である。
文章は インディペンデントキューレーター河 﨑晃一氏

常設展示しています。
毎週水曜~日曜 午前10時~午後5時
大阪市北区大淀南3-11-3
タカオ ヤマダ ジャスナ ギャラリー
電話 06-6451-2412

工芸OBで記念写真 写真左から
江島公義さん(美術科昭和36年卒)
山田崇雄さん(図案科昭和32年卒)
澤田真樹さん(図案科平成 2年卒)
濱田義之  (建築科昭和53年卒)
この日は偶然わたくし(濱田)の同期 大山順玉さんも来て
ましたが、先に帰ってしまったので写ってません。
画像はクリックして拡大してご覧下さい。


わたくしの気に入った作品
タイトルは「のしかかる」<(_ _)>

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